それはもう、驚いたという言葉ではすまないくらい衝撃なニュースだった。あのやせ細った姿や体調不良による戦線離脱から考えれば当然の成り行きではあるけど、絶対カムバックしてくれるものと信じていた。それだけに、このままフェードアウトというのは本当に残念でならない。
僕がMacを使い始めたのは1995年。その頃はまだギルバートアメリオがCEOでとにかくアップルはどん底に追い込まれていた頃。そこからiMacを皮切りに復活、iPod、iPhone、iPadなど数々の革新的プロダクトをこの世に生み出し、iTunesを中心としたエコシステムを構築し、見事プラットフォーム戦略の最先端を突っ走っているこの状況は全て彼の手腕に依るものでしょう。
新しいアップルの基礎を築き、発展する土台もできあがった段階での離脱。タイミングとしては今の状況が最も相応しい。というより、自分の健康状況を見て、辞めても問題ない状況にしたということだと考えています。
新しいAppleにSteveのDNAを受け継いだことを証明してくれるような今まで以上の製品を期待して止みません。CEO辞任したからと言って彼がアップルを去るわけではないのですが、このCEO辞任が一つの節目として時代が変わることはまず間違いないでしょう。