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アップル、高画質化&LTE対応の新iPadをアナウンス。Apple TVも1080pHD対応

投稿日:2012年3月8日 更新日:

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事前の情報通りに新しいiPadが登場した。ただ、新しい正式な名前としてiPad 3やiPad HDのような呼び名はないようで、アップルのどのページを見ても「iPad」としか書いていない。しかし、そのシンプルな名前とはうらはらに、新しいiPadはその噂通り大きな進歩を遂げたようだ。

新しいキャッチフレーズは「目に見えて革命的」

「目に見えて革命的」なのは外観ではなくその画面や背面のiSightカメラだ。外観は全機種と全く変わらず(すなわち、画面の大きさも変わらない)、iPhone 4と4Sほどの違いもなさそうだ(ただ厚みはすこし太くなって、重さも50g ほど iPad 2から重くなっています)。

だからこそ今回「目に見えて革命」というビッグワードはその画面で見える画質、解像度のことを指している。

今回の大きな変更点はこんな感じだ。

  • Retina Displayの採用
  • 解像度が2,048 × 1,536ピクセル、解像度264 ppi(iPad 2は1024×768ピクセル)
  • デュアルコアApple A5X、クアッドコアグラフィックス
  • 5メガピクセルiSightカメラ搭載とHD(1080p)ビデオ撮影
    ※背面のカメラがiSightカメラ。前面はFaceTimeカメラと呼ぶ

  • LTEデータ通信接続機能の搭載:21 MbpsのHSPA+、42MbpsのDC-HSDPA、73Mbps LTEをサポート

4G LTE対応を除けば、その変更のほとんどが「高画質化」に集約されるだろう。

iOSアプリケーションも大きく高画質化

高画質になったことで、Apple謹製のアプリケーションもそれに合わせてアップグレードされた。iMovieを始め、iWorkやGaragebandがそれだが、今回は新しいアプリが加わった。

MacではiLifeスイートでおなじみのiPhoto for iOS (450円)である。ユニバーサルアプリで、iPhoneとiPadの両方に対応している。

iPhoto - Apple iPhoto for iOS (450円)

iOSのためのiPhotoにより、Appleは画期的な方法で写真の世界にマルチタッチを持ち込みました。パワフルなツールが指先にすべてそろっているので、あなたのiPadやiPhone上で写真を見るのも、編集するのも、共有するのも思いのまま。iCloudを使えば、あなたの体験を魅力的なフォトジャーナルにしてみんなに見せることもできます。

写真をすばやくチェックしてベストショットを見つけたい時はシンプルなジェスチャーで。色や露出の調整、トリミング、傾き補正、レタッチなど、パワフルなマルチタッチツールも豊富にそろっています。Appleがデザインした美しいエフェクトをワンタップで加えれば、写真がいっそう魅力的になるでしょう。指先で操作できるブラシを使って、思い通りの位置に調整を加えることもできます。お気に入りの写真はFacebook、Flickr、Twitterにすぐ投稿できるだけでなく、iPhoneとiPadの間で直接やり取りすることもできます。AirPlayを使ってApple TVに写真やスライドショーをストリーミングするのも簡単です。さらにiCloudを使ってフォトジャーナルをウェブ上で公開すれば、あなたのストーリーをまったく新しい方法で友だちや家族と共有できます。

新iPadは買いか?容量不足の問題

まだ実物はみていないもののRetinaディスプレイになったことで、文字や画像の表現は格段に良くなっただろう。iPhone 4のRetinaディスプレイを初めてみたとき、ここまで違うものかと驚嘆したときのような印象が新iPadでも得られるのではないか。これだけでも十分買いの要素にはなると思う。

動画再生はもちろん動画撮影も1080p HDでできるようになり、文字通り画質の面では革命的なグレードアップなったには間違いない。

一方で気になるのはストレージの容量だ。この辺はiPad 2のときと変わらずMAXで64GB。この容量は使い方によっては心許ないと感じる人も多いはずだ。

1,920×1,080ピクセルのHD動画の容量は、720p(1280×720)と比べ、とてつもなく大きく、多くのHD動画を持ち歩くことは不可能に近い。例えば、iTunesで購入したハリウッドHD映画(120分もの)は3.2GBもあるので、おいそれと持ち歩けない大きさだ。

iTunesのレンタルでストリーミング再生したり、家で使うならiTunesのホームシェアリングがあるので無問題だが、それ以外、すなわち自分の持っている動画ファイルを観ようすれば、ほとんどクラウドディスクに頼るほかない気がする。

iPadはiOSアプリケーションの容量も大きく、多くのアプアリケーションを持ち歩くためにはそれなりの容量が必要。今回高画質化したことでアプリケーション自体の容量も一回り大きくなってくるに違いない。その分、動画ファイルなどはクラウドディスクを利用する必要がでてくる。

残念ながら今のところiCloudは画像や一部のドキュメント、バックアップデータなどの保存場所に過ぎず、クラウドストレージの充実や使い勝手などクラウド環境に依るところが大きいのではないかと思う。

その他、価格は据え置きでWiFiモデルの16GBが42,800円、32GBが50,800円、64GB で58,800円。LTEモデルでは、それぞれ53,800円、61,800円、69,800円となっている。3月16日より販売でアップルストアでは予約すれば最初の出荷に間に合うとしている。

16GBのiPad 2は継続販売で価格も34,800円に値下げされた。これはこれでお買い得かもしれない。

また、auからも4Gモデルが発売されるのではないかという噂があったが、これはアップルサイトの技術仕様ページ「通信事業者」を見る限り、今回はソフトバンクのみのようだ。結構信憑性の高い噂だっただけに、もしかしたら後日交渉がまとまり次第出てくる可能性もあるかも。

Apple TVもグレードアップ、HD1080p動画再生に対応

iPadの高画質化を受けて、Apple TVもHD1080p再生に対応したようだ。価格はこちらも据え置き。iPadのグレードアップに比べると見劣りするが、これをもってApple 製品のHD環境がすべて整ったと言えそうだ。

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